Phenomena in Nursing
Online ISSN : 2432-1958
Print ISSN : 2432-4914
中山間地域における訪問看護ステーション同士の連携促進を目指した取り組み
- 但馬地域の訪問看護情報提供ツール作成を通した連携システムの構築 -
山本 大祐
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2021 年 5 巻 1 号 p. P1-P10

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抄録

【背景と目的】 過疎高齢化が進む中山間地域では,小規模型の訪問看護ステーションが多く,訪問看護従事者も少ないため訪問看護提供体制の維持が困難な状況である。そこで,中山間地域内の訪問看護ステーション同士がチームになり,お互いに助け合いながら訪問看護活動を行っていく仕組みを構築するためにプロジェクトを実施することとした。プロジェクトの実践は,典型的な中山間地域である兵庫県但馬地域の訪問看護ステーション連絡協議会に働きかけて実施することとした。 【方法】 プロジェクト実施初年度は,訪問看護ステーションで連携して情報提供ツール(Webサイト)の作成を通して連携することの成果を感じてもらえるように3段階のステップを計画してプロジェクトを実施した。 【結果と考察】 プロジェクトは,プロジェクト推進チームを中心とした訪問看護ステーション管理者と共にWebサイトの作成を目指して実施し,年度内にWebサイトを仮稼働することができた。本プロジェクトの経験から得ることのできた示唆は,訪問看護ステーション管理者同士がチーム活動を発揮するためには,チームメンバー同士の相互理解と信頼を深め,看護を語り合う場を設け,チームの成果を見せることであった。

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© 2021 公立大学法人兵庫県立大学
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