2009 年 58 巻 9 号 p. 591-597
銀活性リン酸塩ガラスの光学特性を調べるため,X線照射前後の吸収スペクトル,Radiophotoluminescence(RPL)の励起スペクトル,蛍光スペクトルを測定して成分ごとに分離した。また,Agの価数状態と蛍光スペクトルの関係を調べるために,Agの還元を試み,その蛍光スペクトルを測定してX線照射後,経過時間ごとのRPL蛍光スペクトルと比べた。その結果,スペクトルの成分分離により得られた吸収帯,発光帯は,発光中心Ag0,Ag2+に由来する蛍光と考えられる。