RADIOISOTOPES
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中性子回折の基礎と応用(応用16)
X線共鳴磁気反射率および偏極中性子反射率測定による磁気デバイス用MnIr/CoFe交換結合膜のスピン分布の研究
淡路 直樹
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ジャーナル オープンアクセス

2010 年 59 巻 7 号 p. 441-449

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抄録

反強磁性層と強磁性層の積層界面に働く交換結合力は,強磁性層の磁化曲線に,交換バイアスと呼ばれるシフトを生じさせる。新しい材料であるMnIr/CoFe積層膜は,薄い膜厚でも大きい交換バイアスを発生することができるため,磁気記録デバイス用として注目されている。筆者らは,この積層膜の磁気構造を,SPring-8におけるX線共鳴磁気反射率測定及び,日本原子力研究開発機構(JAEA)の中性子施設JRR-3における偏極中性子反射率測定により調べた。これらの測定からは,界面でのスピンの固着成分と回転成分の元素選択的な評価と,強磁性層の磁化ベクトルの回転角が得られた。これらの実験結果から,MnIr/CoFe交換結合膜中でのスピンの分布と,交換バイアスとの関係を議論する。

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© 2010 by Japan Radioisotope Association
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