RADIOISOTOPES
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福島第一原子力発電所事故後の茨城県産牧草を給与した牛の乳における放射性核種濃度
橋本 健田野井 慶太朗桜井 健太飯本 武志野川 憲夫桧垣 正吾小坂 尚樹高橋 友継榎本 百合子小野山 一郎李 俊佑眞鍋 昇中西 友子
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2011 年 60 巻 9 号 p. 397

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抄録

福島第一原子力発電所事故の3週後(4月8日)及び12週後(6月3日)に東京大学大学院農学生命科学研究科附属牧場(原発から直線距離で約130km南方の茨城県笠間市に位置する)において採取した土壌,牧草,乳牛飲料用井戸水,及び牛乳中の131I,134Cs及び137Csの放射能濃度を測定したので報告する。測定の結果,飼料中の放射性核種は速やかに牛乳中に移行することがわかった。しかし,いずれの測定でも牛乳中の131I,134Cs及び137Csの濃度は国の暫定許容値(放射性ヨウ素:300Bq/kg,放射性セシウム:200Bq/kg)を下回る値であった。

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