高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所ミュオン科学研究系J-PARCセンター物質生命科学DV(ミュオンS)
2015 年 64 巻 11 号 p. 697-705
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局所電子状態を原子レベルでプローブする強力な量子ビームの実験手法として,物性・材料科学の分野で汎用的に用いられているミュオン・スピン回転(μSR)法を取り上げ,その特徴と測定原理について紹介する。特に,対象物質に注入した正ミュオンが感じる内部磁場の大きさとその揺らぎからどのようにして電子状態に関する情報を引き出すかを示すために,観測されるスピン緩和関数の具体的な事例について,その微視的な起源を詳述する。
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