RADIOISOTOPES
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粒子線治療
13 臨床例―適応疾患と治療成績 5)膵臓・下部消化管
岡本 雅彦清原 浩樹岡野 奈緒子
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ジャーナル オープンアクセス

2015 年 64 巻 6 号 p. 432-437

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抄録

消化器に発生したがんは,消化管の耐容線量の低さから従来根治的な放射線治療の対象にはならなかった。しかし粒子線の良好な空間的線量分布により,消化管に原発したがんは依然として根治的な治療は難しいものの,消化管に囲まれるような臓器や領域の腫瘍へ治療の適応が広がっている。膵癌では切除可能例の術前照射,局所進行切除不能膵癌で,陽子線,重粒子(炭素イオン)線の有用性が報告されている。また直腸癌術後の再発病変に対しても9割を超える高い局所制御率が報告され,治療の選択肢の一つとなり得る。

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