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速報
カキ果実におけるへたを経由した放射性セシウムの移行(第2報)—へたへの放射性Csの添加量と果肉への移行率について—
関澤 春仁 佐藤 真理相原 隆志村上 敏文八戸 真弓濱松 潮香
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2016 年 65 巻 12 号 p. 507-515

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抄録

生育中のカキのへたに脱脂綿を固定して濃度の異なる溶存態の137Cs(10, 100, 1000 Bq/kg)を添加し,収穫した果実の137Csを測定した。その結果,添加した137Csは果肉へ移行し,その濃度は添加した137Csの量に依存することが確認された。一方,脱脂綿を介して添加した137Csの果肉への移行率は4.01%(1000 Bq/kg)と4.24%(100 Bq/kg)となり,添加する水の濃度には影響されないことが明らかとなった。また,生産した果実の137Cs濃度が高いと想定された3カ所のほ場において,雨天時に果実のへたに落ちてくる水や樹枝等を流れる水を分析した結果,137Csが含まれる水があったものの,果肉の137Cs濃度に大きな影響を及ぼした可能性は低いことが示された。

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© 2016 公益社団法人日本アイソトープ協会
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