RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
Print ISSN : 0033-8303
原著
福島第一原子力発電所事故後の福島県北で放射性セシウムに汚染されたサクラ粗皮の除去による除染
杉浦 広幸酒井 創佐藤 志彦末木 啓介
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

66 巻 (2017) 9 号 p. 311-319

詳細
PDFをダウンロード (1808K) 発行機関連絡先
抄録

福島県北の福島市と伊達市で,サクラ(Prunus×yedoensis)粗皮の137Cs濃度を定量的方法で調査し,付着状況と除染効果について,GMサーベイメーターによる測定とオートラジオグラフィー法により調査した。2015年に福島市で採取したサクラ粗皮の1 mm断片の137Cs濃度は,最高254±0.4 kBq/kgであった。2011年に高圧洗浄したサクラ粗皮を2014年に採取すると,137Cs濃度は無処理の半分以下の22.2±0.2 kBq/kgであった。オートラジオグラフィーを取得すると,サクラに触れる作業に用いた手袋に,汚染の付着が確認された。サクラ粗皮を金属のこてと金属ブラシで削り取ったところ,1,010±15 cpmであった場所が95±2 cpmに低下し,オートラジオグラフィー法でもスポットが大幅に減少していた。

著者関連情報
© 2017 公益社団法人日本アイソトープ協会
次の記事

閲覧履歴
feedback
Top