2018 年 67 巻 4 号 p. 115-120
核融合炉研究開発は,要素技術開発の時代を過ぎて,システム統合の時代に入ってきた。日米欧露中韓印の7極の協力の下,核融合プラズマ燃焼と核融合炉工学技術の実証を主目的とする国際熱核融合実験炉ITERの建設が進んでいる。また,このITERに貢献あるいは補完する研究が,日欧の「幅広いアプローチ活動」の下に進み,定常高圧力プラズマ制御の実現を主目的とするJT-60SAや核融合中性子工学研究のためのIFMIF原型加速器の建設が開始された。そして,原型炉開発を担う全日本体制が構築され研究開発が開始された。