2018 年 67 巻 4 号 p. 139-145
大強度中性子源の実現を目的としたIFMIF/EVEDA原型加速器の開発が進行中である。初段の入射器試験において,目標の100 keV–140 mAの重陽子加速が実証されている。このビームは続く高周波四重極線形加速器により5 MeVまで加速され,さらに,超伝導加速器で9MeVまで加速される計画である。重陽子ビームのターゲット系の開発として,液体リチウムテストループが開発され,15 m/sの液体リチウム流動,1,300時間の安定な運転を実証した。