RADIOISOTOPES
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Print ISSN : 0033-8303
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原著
ペルオキソチタン錯体アニオンのアニオン交換繊維への繰返し吸着によるストロンチウム吸着繊維のチタン酸ナトリウム担持率の向上
後藤 駿一片桐 瑞基成毛 翔子藤原 邦夫須郷 高信小島 隆河合(野間) 繁子梅野 太輔斎藤 恭一
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2018 年 67 巻 5 号 p. 213-219

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抄録

ストロンチウム(Sr)吸着材を構成するチタン酸ナトリウム(ST)の前駆体であるペルオキソチタン錯体(POTC)アニオンをジメチルアミノエチルメタクリレート重合繊維へ繰り返して吸着固定し,これをNaOHと反応させSTに転化・析出することによって,Srイオンを海水中で,高容量で捕集するSr吸着繊維を作製した。10回の繰り返し吸着固定後にNaOHとの反応によって得られる吸着繊維のST担持率は1回の担持によるST担持率18%の1.6倍(29%)に増加した。10回の担持で,人工海水中でのSr飽和吸着容量も1.5倍(2.9 mg-Sr/g)に増えた。

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© 2018 公益社団法人日本アイソトープ協会
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