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2章 【加速器と照射装置】重粒子線がん治療装置の研究開発
2.1 重粒子線がん治療装置の開発研究
山田 聰
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 68 巻 4 号 p. 163-167

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抄録

重イオン加速器HIMACは国家プロジェクトである「対がん10ヵ年総合戦略」(1984–1993年)の一環として建設され,1993年に完成し,1994年から炭素イオンビームでのがん治療を開始した。この装置は重粒子線がん治療を目的とした医療用大型加速器として世界初のものである。装置完成後は治療のための性能向上や安定化に向けた研究が行われる一方,重粒子線がん治療の普及を目指して2001年からは重粒子線がん治療装置の小型化研究が行われた。その結果,群馬大学に小型の重粒子線治療装置が建設されたが,その後もこれをベースとした装置が佐賀や神奈川などに建設され,全国的な重粒子線治療の普及が進められている。これら医療用加速器は従来の高エネルギー加速器とは異なる視点で開発が進められ,独自の発展を遂げている。近年においては重粒子線がん治療の高精度化を目指し,3次元スキャニング照射法や超伝導小型回転ガントリーを含む次世代照射システムの研究開発が行われ,この分野の研究で世界をリードしてきた。本稿ではHIMACから始まった重粒子線がん治療装置の研究開発や,付随する装置の発展について紹介する。

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© 2019 公益社団法人日本アイソトープ協会
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