RADIOISOTOPES
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レモン表面へのソフトエレクトロン(電子線照射)処理
片岡 憲昭 内田 海路河原 大吾
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ジャーナル オープンアクセス

2026 年 75 巻 1 号 p. 93-102

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抄録

レモンは多くの国において,収穫後に保護のため表皮にワックスが塗布される。しかし日本では,皮を直接食べたり料理に使用したりする特殊な国産品であるため,通常ワックスなしで販売される。この慣行は,輸送に最低1週間を要する諸島産の国内レモンにとって課題である。無農薬レモンはカビ汚染を受けやすく,保存期間がわずか2週間と短いため,生レモンの輸送は困難となる。これらの問題を対処するため,ソフトエレクトロン(低エネルギー電子線)を用いてレモン皮に付着したカビの実を殺菌する処理法を開発した。しかしながら,ソフトエレクトロンを照射後にカビを殺菌する一方で,レモン表皮のクチクラ層を破壊し褐変を引き起こすため長期保存には本手法は不適であることが判明した。

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© Japan Radioisotope Association 2026. This is an open access article distributed under the Creative Commons Attribution 4.0 International (CC BY 4.0) License (https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/)
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