RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
Print ISSN : 0033-8303
ISSN-L : 0033-8303
ピリジンを沈殿剤とする鉄共沈法によるストロンチウム-90, イットリウム-90混合物よりの純イットリウム-90の分離
甲田 善生
著者情報
ジャーナル フリー

1963 年 12 巻 4 号 p. 363-367

詳細
抄録

常法に従い, ストロンチウム-90, イットリウム-90混合物からアンモニアを沈殿剤として鉄共沈法でイットリウム-90を分離すると, ストロンチウムの担体を用いないと約70%, 担体を用いても約4%のストロンチウム-90が共沈する.
これに対し, 沈殿剤にピリジンを用いると, ストロンチウムの担体を用いなくても3×10-2%のストロンチウム-90が共沈するに過ぎない。さらに, ストロンチウムの担体および硫酸カリウムを用いるとストロンチウム-90をわずかに3×10-3%しか含まない純イットリウム-90が容易に得られる。

著者関連情報
© 社団法人 日本アイソトープ協会
次の記事
feedback
Top