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131I-triiodothyronine 赤血球摂取率およびresin sponge uptakeによる甲状腺疾患の診断
木下 文雄桐生 恭好荒井 寿朗
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1964 年 13 巻 2 号 p. 129-140

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抄録

本検査は131I-T3を用いて行なうin vitroの甲状腺機能検査法であるが, われわれは131I-T3赤血球摂取率を約800検体, 131I-T3 resins ponge uptakeを約300検体について行ない, その方法を検討し, 正常者, 各種甲状腺疾患患者についてその成績を述べ, これを従来の諸種検査法と比較し, また, 両検査法の優劣を検討した。
その結果, 本検査はRIを利用した甲状腺機能検査法の1つとして, 131Iを患者に投与せずにin vitroで行ない得, 患者の負担はわずか数ccの採血のみで, 甲状腺機能亢進症, 低下症, 正常者の間の成績の重なり合いが少なく, 診断が正確で, 外界よりのヨウ素などの影響が少なく, 131I, 抗甲状腺剤, 甲状腺剤などで治療した甲状腺疾患の経過観察に有用であった。また, 131I-T3赤血球摂取率と131I-T3resin sponge uptakeを比較検討したが, 後者は赤血球を使用しないので溶血の心配なく, Htの影響を受けず, したがって成績の重なり合いが少なく, また, 血清を保存するのが容易で, 操作もはるかに簡便であり, 汚染の危険も少ないなどの点ですぐれており, 今後, 速やかに一般に普及し得ると考え報告した。

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