RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
Print ISSN : 0033-8303
ISSN-L : 0033-8303
セメントキルン内における原料の移動測定
今村 弘辻井 純郎横大路 誠
著者情報
ジャーナル フリー

1964 年 13 巻 4 号 p. 293-299

詳細
抄録

キルン周辺および出口にシンチレーション検出器を配置して, 140La2O3のトレーサー法により湿式ロングキルン2本についての原料滞留時間およびキルン内各区間における原料移動速度の測定を行なった。
原料移動速度はキルン中央部においてもっとも早く3.3m/minにも達している。滞留時間は予想外に短く, 循環ダストの影響がかなりあとまで尾を引くことがわかった。また, 各測定点における放射能推移曲線はキルン内の原料混合特性の推定に貴重なデータをもたらした。
なお, 実験遂行上の問題点として, La2O3の適性調査の結果や製造, 運搬法, 検出器信号自動切替装置, 検出器防熱対策あるいはノイズ除去対策についても述ベた。

著者関連情報
© 社団法人 日本アイソトープ協会
前の記事 次の記事
feedback
Top