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放射性鉄を用いた低γ線量の化学的測定法
長谷川 圀彦
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1966 年 15 巻 2 号 p. 69-72

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抄録

0.1N硫酸溶液に硫酸第一鉄とトレーサーとして2価の放射性鉄 (59Fe (II) ) をいれ, 低線量のガンマ線線量の測定法を検討した。
2価および3価の放射性鉄 (59Fe (II) , 59Fe (III) ) は合成したリン酸チタンをイオン交換体として用い分離をおこなった。ガンマ線照射により生成した59Fe (III) とガンマ線線量とは直線関係を示し, そのときの59Fe (III) のG値は23.6±0.4を得た。これらの実験結果より0.1N硫酸溶液でFe (II) の濃度は2×10-4Mのとき200~800radの間のガンマ線線量の測定を可能にし得た。

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