1967 年 16 巻 1 号 p. 25-28
1) 21, 35, 49および112日令のマウスに137Csを1回腹腔内投与したのち, 体内残留量を追求し, 体内残留率曲線を得た。
2) 137Csの体内残留に対する年令の影響は明らかに認められ, 幼若マウスほど体内残留量が急速に減少し, 生物学的半減期が短くなった。
3) また幼若マウスほど137Csの体内濃度は低く, かつその濃度の減少は年令の進んだマウスよりも早くなった。
4) 21日令マウスでは, 137Cs屎尿中累積排泄率の値が, 成熟マウスよりも大きくなった。