RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
Print ISSN : 0033-8303
ISSN-L : 0033-8303
後放射化法を利用した河川の流れの研究における14MeV中性子による臭素の放射化分析
永塚 澄子鈴木 浜治中島 澄小林 昌敏
著者情報
ジャーナル フリー

1967 年 16 巻 10 号 p. 504-508

詳細
抄録

後放射化法を利用した河川の流れの研究の一環として, 従来は河川水中の臭素の分析は原子炉による熱中性子を利用した方法が検討されてきたが, 今回は最近開発された小型の中性子発生装置を利用した14Mek中性子放射化法による臭素の分析法についての検討を行なった。
水溶液中の臭素の検出感度は16Oから生成される13N存在のため (中性子出力約1010n/sec, 試料100mlのとき) 1ppmにとどまった。
このことは後放射化法の実験としてNH4Br 2.81kg/10lを使用したとき約106程度の希釈率まで測定可能なことを示した。

著者関連情報
© 社団法人 日本アイソトープ協会
前の記事 次の記事
feedback
Top