RADIOISOTOPES
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β線スライバゲレン計
―自動制御のための―
片桐 道男高原 寿雄
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1967 年 16 巻 11 号 p. 577-582

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抄録

スライバのむらの連続測定のため放射線窓をかねた案内孔を有する特殊構造の検出器を用いたβ線スライバ計を開発した。現場試験でドロー中の重量およびスライバの挙動を考察し, 400ゲレン±20%の偏差計として長期の連続試験の結果, 精度±0.2%以上が得られ, 自動制御用の検出器として利用できることが実証された。スライバは直径20mmφ程度の偏平円形の断面を有し, きわめて変形しやすく, またレオロジー的弾性を有するなどのために従来成功した実用機がない。
204Tl 15mCiとピコダイオードエレクトロメーターを使用する本器は100ゲレン±10%のレンジが可能である。漏れ線量はきわめて少なく法律上の管理区域は不要である。

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