RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
Print ISSN : 0033-8303
ISSN-L : 0033-8303
113Sn-113mIn cowの臨床応用 (第III報)
―血液プールスキャンニング用の新調製113mInFe-ascorbic acidについて―
三嶋 勉久田 欣一
著者情報
ジャーナル フリー

1968 年 17 巻 4 号 p. 156-162

詳細
抄録

血液プールスキャンニング用としてわれわれは113mInFe-ascorbic acid法を開発した。この溶液はpHがアルカリに傾くほど尿中への排泄が少なく, 血中に高濃度に維持されるという性質をもつけれども, ふつうよく行なう心プールスキャンでは, pH7.0~7.5程度のものを利用する。中和領域では紫色を呈するから, 肉眼的に中和を確認できるので, 機器や, 試験紙によるチェックの必要がなく操作を一段と簡略化する。最終滅菌はミリポーアフィルターロ過によって可能である。このように調製が簡単で使いやすく, また良好なスキャン像も得られる理想的なものである。

著者関連情報
© 社団法人 日本アイソトープ協会
前の記事 次の記事
feedback
Top