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SH基を含むキレート剤によるヘモグロビン結合水銀の除去反応
杉浦 幸雄北条 康司田中 久
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1970 年 19 巻 4 号 p. 184-189

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抄録

SH基を含む種々のキレート剤によるヘモグロビン結合水銀の除去反応を, 平衡透析法によって検討した。塩化エチル水銀の除去率とキレート剤のSH基の解離定数との間には直線的な関係が認められ, しかもイオウ―酸素配位型のキレート剤の除去効果は, イオウ―窒素配位型のキレート剤の効果より約20%大きかった。他方, 塩化第二水銀の除去率は, キレート剤の酸解離定数とは無関係であった。配位原子の同族置換の影響では, 塩化エチル水銀に対しては, セレノシステアミン>システアミン≫エタノールアミンの順に, そして塩化第二水銀に対しては, システアミン>セレノシステアミン≫エタノールアミンの順にその除去効果が減少した。また水銀除去における重要な中間体と考えられる三重錯体が, ゲルロ過法によって確認された。

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