RADIOISOTOPES
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Be-D中性子による放射化分析におけるガンマ・スペクトロメトリー
神野 清勝石井 大道
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1970 年 19 巻 9 号 p. 406-409

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抄録

9Be (d, n) 10B反応で生成する速中性子の放射化分析に対する感度を求め, その応用性について考察した。
Be-D中性子は, ふつうに用いられる14MeV速中性子に比べて, 1~6MeVという比較的低いエネルギーを有する速中性子である。そのため, 一般の速中性子反応である (n, p) , (n, α) , (n, 2n) 反応のなかで, (n, p) , (n, α) 反応が軽い核についてのみおこるが, (n, 2n) 反応はまったくおこらないという結果が得られた。また, それに対して, (n, n') , (n, γ) 反応が中重核についておこりやすく, とくに (n, n') 反応が分析的に有用であることがわかった。

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© 社団法人 日本アイソトープ協会
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