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放射性ヨウ素の葉面付着に関する研究 (1)
大桃 洋一郎佐伯 誠道
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1971 年 20 巻 1 号 p. 15-19

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抄録

放射性ヨウ素が, 植物の葉面にどのように付着するかを知るために, CH3131I, 131I2およびNa131Iによる付着状態を, ホウレン草, キャベツ, 小松菜および椿の葉について観察し, さらに水洗, 中性洗剤などによる洗浄によって, どの程度除染しうるかについて検討した。131I2はCH3131Iよりもより多く付着するが, Na131I水溶液の葉面からのとり込みは認められなかった。この事実は, ヨウ素のとり込みが気孔を通して行なわれ単なる物理的付着だけではないことを示唆しているものと考えられる。葉面からとり込まれたヨウ素は葉脈に濃縮されることが明らかにされた。水, 中性洗剤, 酸, アルカリ, エーテルによる除染効果は, 顕著には認められなかった。

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