RADIOISOTOPES
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Res-O-Mat T3
-A New Diagnostic Kit of Thyroid Function-
多附 勝利内田 一也
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1971 年 20 巻 1 号 p. 20-24

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抄録

新しいT3測定試薬Res-O-Mat T3の標準血清に注目して, 若干の検討を行なった。血清の131I-T3摂取率は, インキュベーションの温度と時間により大きく変化するが, 標準, 患者血清とも同じ傾向を示すので, TBCインデックス値には変化はない。また両血清を同じ量用いる限り, 0.5ml以外の任意の血清量で実施が可能であり, 十分な血清量を得がたい場合にも実施できることは大きな特徴の1つである。経日測定の精密度は総平均0.986に対しSD; 0.027, CV; 2.7%で, きわめて再現性も良い。レジンスポンジ法との比較では, 若干の例外もあるが, 相関係数0.84の良い相関を示すので, TBCインデックス値をレジンスポンジ摂取率に換算して表示することも可能である。

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