RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
Print ISSN : 0033-8303
ISSN-L : 0033-8303
14C-L-DOPAのマウス生体内運命
杉原 重孝佐藤 善重
著者情報
ジャーナル フリー

1971 年 20 巻 12 号 p. 671-674

詳細
抄録

14C-L-dopaを40mg/kg (3.4μCi/マウス) の割合で経口投与し, 経時的にcatecholと未変化のL-dopaの組織分布をしらべるとともに, 6時間尿中に排泄された放射性化合物について検討した。その結果, 血漿, 脳, 肝臓, 膵臓で放射能取込みは投与後20分をピークとし経時的に減少した。しかし, 副腎は20, 60, 360分の各時点において一定の放射能濃度を示した。
一方, catecholの経時的変化もこれとまったく同様であり, しかも副腎中のcatecholは大部分catecholamineであることを認めた。脳中のcatecholamineの占める割合は副腎を除く組織の間で最も高かった。未変化のL-dopaはそれぞれの組織においてごくわずかであった。
尿中放射性化合物のうち最も多い代謝物はhomovanillic acid (44%) , ついで抱合体は38%を占め, catecholはわずか15.1%であった。このcatecholはnoradrenaline (4.1%) , adrenaline (3.2%) , dihydroxyphenyl acetic acid (2.8%) , dopa (1.75%) , dopamine (1.45%) , その他 (1.8%) から成ることを明らかにした。
一方, 抱合体はL-dopa (12.8%) , homovanillic acid (6.1%) , dopamine (5.6%) , adrenaline (4.3%) , noradrenaline (2.7%) , dihydroxyphenyl acetic acid (2.2%) 等から成ることを認めた。

著者関連情報
© 社団法人 日本アイソトープ協会
前の記事 次の記事
feedback
Top