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放射線厚さ計の基礎的研究 (V)
移動中の板の厚さ計測と制御
小柳 孝巳
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1971 年 20 巻 2 号 p. 72-77

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抄録

移動している板の厚さをある形の断面積をもつ放射線束で測定すると, 感度が板の厚さ変化のもつ空間周波数の値によって変化する。この特性はレスポンス関数で表わすことができる。この要素を含む自動制御系は, 他の要素の伝達関数も皆空間周波領域で考えて, レスポンス関数として計算すると統一的な計算を容易に行なうことができる。本研究では長方形断面, 円形断面の線束のレスポンス関数を計算し, これを含む圧延機の自動制御計の設計の例を示した。断面積をもつ線束のレスポンス関数は必ずむだ距離を伴うので制御系の安定に大きな影響がある。

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