RADIOISOTOPES
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揮発性標識化合物を用いる全身オートラジオグラフィ
中里 文枝佐久間 真理木村 真喜子藤原 充雄佐藤 善重
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1973 年 22 巻 11 号 p. 645-649

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抄録

揮発性標識化合物の14C-methylbromideおよび1-14C-ethyliodideをマウスに吸入させ, 凍結フロックの低温露出および切片露出から得られたオートラジオグラムについて, その生体内分布を比較検討した。その結果, methylbromideの場合は両オートラジオグラムの間で分布差はほとんど認められず, これは化合物の組織親和性の強いためと思われた。またethyliodideの場合, 吸入投与後30分以内のブロック法の褐色脂肪と血液に高い放射能が認められたが, 切片法ではそれらの組織での放射能は低く, 静脈内投与時のオートラジオグラムでは褐色脂肪, 血液の他に中枢神経にも顕著な差が認められ, これらの組織内における遊離のethyliodideの存在が示唆された。

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© 社団法人 日本アイソトープ協会
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