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ラットにおける放射性ローズベンガル肝摂取率におよぼす不純物の影響
久保寺 昭子鶴藤 丞
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1973 年 22 巻 8 号 p. 422-427

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抄録

放射性診断試薬の1つである131I-ローズベンガル (以下*I-RB) の放射化学的純度を左右する因子として, 原料ローズベンガルの純度や放射線による自己分解などが考えられる。本研究においてはSephadex G-25ゲルロ過法により市販のローズベンガルを4つのフラクションに分画, 分離精製し, これらの物理的諸性質を検討し, これらの画分のうちペーパークロマトグラフィにおいて*I-RB中の分解生成物と同一物質と考えられる2つの画分をそれぞれ*I標識化し, ラットを用いて*I-RB中に混在する放射化学的不純物の生体内動行を追跡するとともに, これらの肝摂取率に関する検討を行なった。その結果, 各分解生成物の投与後15分における肝摂取率は*I-RB投与群の1/2に近い値を示し, 血中消失速度も対照群とは異なった傾向が認められた。*I-RBの放射化学的純度が低下すると測定値のうえで*I-RB肝摂取率も低い値を示すことが判明, 使用時の*I-RBの放射化学的純度の再確認が望まれる。

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