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131I-BSP血中停滞比と連続肝胆道シンチグラフィによる肝胆道疾患の診断
油野 民雄上野 恭一前田 敏男鈴木 豊久田 欣一
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1974 年 23 巻 12 号 p. 712-716

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抄録

131I-BSP連続肝胆道シンチグラフィに, 131I-BSP静注後の血中5分値に対する20分値の停滞率比を求め, 両所見による核医学的肝胆道疾患診断法確立へのアプローチを試みた。血中停滞比85%以上の群では, シンチ所見で腸管RI排泄の有無にかかわらず内科的黄疸例であり, 70~85%の群では腸管へのRI排泄を示さない完全閉塞所見は外科的肝外完全閉塞性黄疸例であった。40~70%の群では内科的か外科的かを判定するのは困難であったが, 4時間以後の排泄遅延所見をまた40%以下の群では2時間以後の排泄遅延所見を示した例は, いずれも外科的肝外胆道疾患例であった。

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