RADIOISOTOPES
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血漿レニン活性の基礎的検討
江良 洋子笠間 純中川 毅
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1974 年 23 巻 7 号 p. 380-384

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抄録

Angiotensin Iのradioimmunoassay (RIA) による血漿レニン活性 (PRA) 測定の基礎的検討を行なった。angiotensin I産生は2時間までは直線的増加を示し, 2時間のincubationが適当である。血漿タンパクのangiotensin I-RIAに対する非特異的影響の除去法としての10分間煮沸後の上澄みをRIAに用いたときのPRAと, 4℃の値をcontrolとしたときのPRAとは有意差はなかった。正常人では男女ともに臥位時より, 4時間立位後のPRAは約2倍に上昇した。また女性では月経周期によりPRAは異なり, 黄体期では卵胞期よりも, 臥位, 立位ともに高値を示した。利尿剤投与と立位負荷の併用では, furosemide 20mg静注後1時間の立位負荷でPRAはプラトーに達した。

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