コバルト・ガラス線量計を信頼性の高いγ線の大線量測定法として確立するため, 放射線着色のfading効果を詳しく測定した。その結果はfading定数は温度ばかりではなく, 線量にも依存するが, fading定数の温度係数は線量には依存しないことがわかった。電子線による短時間照射により実測されたfading定数をもとにして, 照射時間の長いγ線用のfading補正のための経験式を決定した。これにより広い範囲の照射時間, 照射終了後測定するまでの時間, および吸光度の実測値に対して, 正確なfading補正を行なうことが可能になった。