1975 年 24 巻 5 号 p. 340-344
著者の試作したシンチグラム読影装置 (SVO-1) は光源を入れたボックス, AKAI CVC-150型TVカメラ, AKAI VCS-150型カメラコントロールユニット, カラーTV (ソニー・トニリトロンCVM-1840) よりなり, シンチグラムフィルムを透過した光はTVカメラでキャッチされ, そこで赤と青の光に分けられる (緑は固定) 。そしてコントロールユニットに送られてそこで読影者が赤と青のgainを調整することによって好みの色調に変化させ, カラーTV上に描出させる機構になっている。コントラストはTVのpicture controlとTVカメラのレンズの絞りで調整可能である。Defocusingもレンズ系の調整で容易にできる。はじめ著者は見逃しやすい欠損像をみつけるためにこれを作ったが, 使用してみると集積像 (とくに骨シンチグラム) の発見にたいへん有効であることがわかった。