RADIOISOTOPES
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トリオソルブM-125の基礎的検討
笠間 純進藤 俊彦大石 正雄楠本 敏博吉村 正己松永 博
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1975 年 24 巻 8 号 p. 547-552

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抄録

“トリオソルブM-125”キットについて基礎的検討を行なった。同時再現性は良好でロット間のバラッキは少なく, 測定精度は良好である。レジンスポンジの水洗回数は3回で十分である。インキュベーション温度および時間を変化させることによって値が変化するので, これらの管理は厳密に行なう必要がある。トリオソルブ値との相関関係は良好であったが, 20℃, 20分インキュベーションにおいて両者はよりよく一致した。正常値は27.9±2.3%で, 甲状腺機能亢進症との分離は良好であるが, 機能低下症の場合一部重なり合いを認めた。本キットはインキュベーション条件の設定を厳密にすれば少量の血清にて短時間で検討でき, 従来のトリオソルブと同様に日常検査に有用である。

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© 社団法人 日本アイソトープ協会
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