RADIOISOTOPES
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甲状腺刺激ホルモン (HTSH) ラジオイムノアッセイキットによる迅速処理法の有用性
分校 久志久田 欣一
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1975 年 24 巻 8 号 p. 553-559

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抄録

HTSHラジオイムノアッセイ・キットを用いて迅速処理を目的にラジオイムノアッセイ手技の改善を試み基礎的検討を行なった。第一反応時イソキュベーション液量の増加とともにバウンド率は指数的に減少した。減少は標準曲線の低濃度部でより大であった。インキュベーション温度は第一反応時25±5℃でバウンド率に著変を認めず, 第二反応時25℃にて5±2時間までバウンド率に著変を認めなかった。同一液量時, 迅速法, 従来法ともよく一致した標準曲線を示した。迅速処理の目的には第一反応25±5℃, 24±4時間 (液量0.4ml, HTSH free serumを含む) 第二反応25℃, 5±2時間 (2日法) または4℃, 24時間 (3日法) のいずれもが再現性良好で有用であった。

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© 社団法人 日本アイソトープ協会
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