RADIOISOTOPES
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C-ペプチドRadioimmunoassayキットの開発に関する基礎的検討
中沢 信彦牧 健太郎小川 弘池田 脩
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1976 年 25 巻 5 号 p. 271-276

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抄録

グルコース負荷試験などの膵機能検査において使用可能な, C-ペプチドRadioimmunoassay (RIA) キットの開発に関する基礎的検討を行い, そのキットを完成した。
合成ヒト連結ペプチドを家兎に免疫して作ったC-ペプチド抗血清は, ヒトC-ペプチドを除く他のC-ペプチド, ブタインスリン, および他の消化管ホルモンに対する交叉性は認められず, ヒトC-ペプチドに対する特異性が強かった。
B・Fの分離法は二抗体法を採用し, ファストインキュペーションは4℃, 48時間とし, セカンドインキュベーションは4℃, 24時間とした。
このキットの測定範囲 (B/B0: 90%~20%) は0.5ng/ml~30ng/mlであり, 回収試験では98.4~107.8%の回収率が得られ, 測定内の変動係数は6.2%で, 測定間の変動係数は7.6%であり, 本キットの血中C-ペプチドの測定には十分使用できるものと思われる。

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