1976 年 25 巻 6 号 p. 323-328
テノイルトリフルオロアセトン〔TTA〕 (クロロホルム溶液) ―0.1M過塩素酸塩 (水溶液) 系におけるイットリウムの溶媒抽出挙動を, 88Yをトレーサーとして, 25℃で調べた。有機相のTTA濃度10-2~10-1M, 水相のpH3~6の範囲における分配係数の変化は, YA3の有機相への抽出と, 水相におけるYA2+, YA2+およびYA3の生成として説明される (AはTTAのアニオン部を示す) 。
Y3++3HA (org) 〓YA3 (org) +3H+の反応の平衡定数として, K0=2.82×10-9の値が得られた。