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薄層クロマトグラフィにより分離されたアミノ酸およびアマイドの発光分光法による重窒素濃度測定の検討
伊藤 治米山 忠克秋山 陽子熊沢 喜久雄
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1976 年 25 巻 8 号 p. 448-453

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抄録

アミノ酸およびアマイドをシリカゲル薄層クロマトグラフィにより分離し, その重窒素濃度を発光分光分析法により測定する方法についていくつかの検討を行った。その結果シリカゲルからの窒素の汚染が大きいために, シリカゲルをそのまま封電管内に封入する従来法による測定では, かなりの誤差を生じることが明らかになった。この汚染を回避するために, シリカゲルを560℃で30分焼き, さらに分離, 採取されたシリカゲル中のアミノ酸およびアマイドを50%エタノールで溶出し, 封電管中にはシリカゲルを含まない方法を考案した。これにより窒素の汚染量は従来法の1/5程度まで減少した。この方法を植物より分離されたアミノ酸およびアマイドの重窒素濃度の測定に適用した結果, 従来法よりもすぐれていることが明らかにされた。

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