1976 年 25 巻 8 号 p. 461-468
111In-BLMの向腫瘍性核種としての意義をみるため, 下記の基礎的ならびに臨床的検討を試みた。
基礎的検討として, 1) 生体内外における111In-BLMの安定性をペーパークロマトグラフィ, 薄層クロマトグラフィを用いて調べた。2) 血中消失曲線, 血漿/全血比, および糞尿中の排泄曲線, 3) 肝, 心, 骨髄および脾における有効ならびに生物学的半減期, 4) スキャニングの条件, 5) 臨床例19例の検討ならびにcombined scintigraphyを定量的に行う一つの新しい方法について論じた。