放射線リレーの誤差解析

―計数器を用いたリレー制御の誤差―

抄録

放射線リレーに計数器を用い, 一定時間の計数値が定めた値に達したときリレーを動作して弁を開閉する液面制御系について検討した。
この場合, CR回路の計数率計を使用した放射線リレーの場合同様, 放射線の統計的変動により液位の停止位置に誤差を生ずる。
本論文では, 放射線パルス列をボアソン分布に従うものとして, リレーの動作時刻の確率密度関数を求め, さらに停止液位との関係を求めて, その誤差を最小にする条件について検討した。
これにより, 液位の変化速度に応じた放射線の必要最低強度および計数時間の最適な選び方が与えられた。