RADIOISOTOPES
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ヒトプロインシュリン・C-ペプチドラジオイムノアッセイ法に関する検討
―とくにヒトプロインシュリン・C-ペプチドの125I標識について―
中沢 信彦牧 健太郎小川 弘池田 脩
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1977 年 26 巻 2 号 p. 80-85

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抄録

ヒトプロインシュリン・C-ペプチドのラジオイムノアッセイ (RIA) で必要とする, 125I標識ヒトプロインシュリン・C-ペプチドをクロラミンT法, 酵素法, および活性エステル法で作成し, その作成方法, およびこれらの方法で作成した125I標識抗原を, ヒトプロインシュリン・C-ペプチドRIAで使用し, 抗体との結合率 (B0/T%) , 標準ヒト・C-ペプチドによる置換 (B/B0%) , 回収試験, および安定性を比較した。
チロシン化ヒトプロインシュリン連結ペプチドをクロラミンT法, および酵素法で125I標識しても, 活性エステルを125Iで標識したのち, ヒトプロインシュリン連結ペプチドと結合しても, ヒトプロインシュリン・C-ペプチドRIAで使用可能な125I標識抗原を作成することができた。
これらの方法で作成した125I標識抗原は, 標準ヒト・C-ペプチドによる置換 (B/B0%) , 回収試験において差はみられなかったが, RIAのために常時作成する場合, 反応率が安定し, また経時的にB0/T%が安定している酵素法が最も良い方法であった。

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