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降水中のトリチウム濃度の時系列変化と降水の起源となる気団との関係
嶋田 純
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1978 年 27 巻 12 号 p. 709-714

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抄録

東京 (1972年8月~1977年12月) , 筑波 (1976年12月以降) , 長岡 (1977年4.月~1978年3月) における降水中のトリチウム濃度の時系列変化を明らかにした。さらに1972年8, 月~1974年5.月までの東京における降水中のトリチウム濃度と降水の起源となる気団の関係について考察を加えた。
大陸性気団を起源とする降水のトリチウム濃度は平均31.1TUと高いのに対し, 海洋性気団の場合は平均16.9TUと低い。季節によって出現する気団が明確に異なる日本においては夏から秋の台風襲来期には低濃度になるのに対し, シベリア大陸性気団起源の降水のある冬には高濃度がみられる。また降水中のトリチウム濃度の地域的差異も, それぞれの地域での気団の出現状況を反映したものとして説明される。

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