RADIOISOTOPES
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腸管利用による尿路再建術症例の尿中CEA様抗原値について
鴛海 良彦八木 拡朗西谷 弘仲山 親鴨井 逸馬松浦 啓一百瀬 俊郎
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1978 年 27 巻 8 号 p. 456-459

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抄録

正常腸粘膜にもCEA, NCAが存在する。そこで腸管利用による尿路再建術を行った症例の尿中CEA値を検討した。測定方法はRadioimmunoasseyによるone step sandwich methodであり, 検討症例はileal conduit 34例, ureteroplasty 6例, colocystoplasty 26例の計66例とbladder cancer 21例, normal 15例である。
尿路再建術の症例の尿中CEA値は大半のものが異常で, しかもbladder cancer例に比べて非常に高いCEA値を示した。ileal conduit例とcolocystoplasty例との尿中CEA値の違いは, 利用する腸管の長さが等しければ大腸と小腸の単位長あたりの粘膜面の広さの違いによるものと思う。

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