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埋立地浸出液中の腐植質の放射線分解
―TOCの減少とCO2の生成―
沢井 健沢井 照子下川 利成
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1979 年 28 巻 6 号 p. 355-360

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抄録

海岸埋立地からしみだしてくる浸出液は, フミン酸, フルボ酸など多量の腐植質を含んでいる。これに空気を通気しながら60Coγ線を照射すると腐植質が分解して, 濃褐色は退色し全有機炭素 (TOC) は減少する。照射によるTOCの減少に対するpHと線量率の影響, 紫外吸収スペクトル, TOCの減少と炭酸ガスの生成の関係などについて調べた。TOCの減少は線量率の低いほど大きくなり, 低線量率でのG (-TOC) は160にも達し, 連鎖反応が起こっていることを示唆している。TOCの減少と炭酸ガスの生成量はほぼ等しく, 有機質は照射により分解し最終的には炭酸ガスになることがわかった。

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