1979 年 28 巻 8 号 p. 494-499
ガンマカメラ, 核医学専用のデータ処理装置, 汎用コンピュータ, MT等, ルーチンの検査に使われている装置を用いてsingle photon RCT像を作成した。いくつかのファントム実験を行ったが, 再生像は1cmまでを明瞭に解像し, また, 非常に忠実な像であった。臨床的にも回転いすと手製の固定具を用い, 正常例および異常例の頭部RCT像を得たが, 十分診断に役立つ情報を提供しうると思われた。ガンマカメラはもとより2次元的にデータを収集しており, 1回の検査で3次元的な情報が得られ, ソフトの開発で任意の断面の画像化が可能であるが, 今後これらの画像も有効になると思われた。