RADIOISOTOPES
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同時計数法によるセレンの放射化分析
鈴木 章悟平井 昭司
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1980 年 29 巻 4 号 p. 161-165

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抄録

NaI (Tl) 検出器とGe (Li) 検出器によるカスケード状に放出されるγ線の同時計数法により, 75Seを用いたセレンの放射化分析について検討を行った。NBS生体標準試料Bovine Liver中のセレンの分析を行った結果, セレン濃度は1.02μg/gとなり, 通常のノーマル計数法を用いた場合とよく一致した。またOrchard Leaves中のセレンについてもノーマル計数法では微量のため検出されなかったが, 本法では75Se 265keVのピーク付近のコンプトンパックグラウンドを約1/20に減少させることができたため検出された。12回の測定による平均定量値は0.081±0.006μg/gとなり再現性よく, NBSの保証値ともよく一致した。さらに, 妨害となる不純物核種の多いばいじん試料についても分析を行った。

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