4πβ-γ同時計数装置のための多芯線4πβ計数管の時間特性を調べた。おのおのの陽極線に現れるパルスの時間分布は, 最初のイオン化位置の分布によって説明された。また, 1本おきに芯線を陰極とした場合も1おのおのの陽極の検出領域が, 実効的に同じであるなら, 同様の時間分布が得られた。これらの結果より, β線放出核の計測の場合には, 中心の若干の芯線より信号を取り出せばよいことが結論づけられた。また, 90%アルゴンと10%メタンの混合ガスでは, プラトー終端電圧で, 凝パルスが観測されたが, メタンの場合には認められなかった。