RADIOISOTOPES
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RI angiographyにおける2音同期平衡時法の左室容量曲線による拡張期の検討
渡邊 美郎酒井 章稲田 満夫白石 友邦小林 昭智
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1982 年 31 巻 10 号 p. 515-520

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抄録

ラジオアイソトープ (RI) angiographyの平衡時法における2音同期法を考案し, それを用いて, 22例においてRI angiographyを施行した。これより, 左室容量曲線を作成し, 左室駆出分画 (EF) , 平均駆出率 (mER) , 平均充満率 (mFR) および, rapid filling fraction (RFF) を求め, 心電図R波同期による同指標と比較した。EF以外は, 両同期間に良好な相関は認められなかった。2音同期によるmFRとRFFは, 健常群 (n=6) と梗塞群 (n=12) の間に有意差を認めた (共にp<0.005) 。RFFはEF正常の陳旧性梗塞症の評価に, mFRは, mER正常の陳旧性梗塞症の評価に有用と思われた。

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© 社団法人 日本アイソトープ協会
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