RCT可能な2検出器型多目的ガンマカメラシステムを導入した。サンプリング角度の違いによるRCT像の相違について検討した。どの収集角度でも点線源の半値幅 (FWHM) , 1/10幅 (FWTM) はほとんど同じであった。均一線源のRCT像についても, サンプリング角度が粗いことによる像の劣化は表れなかった。再構成面と直角に3つの線々源を置いたファントームおよびRCT用バーファントームについての検討では, 1°ごとから6°ごとまであまり変化がなく, 9°ごと以上で顕著に像の劣化がみられた。分解能および統計雑音の両面から, われわれのシステムでは2°ごとのサンプリングが文献上の計算では必要である。しかし, 今回行ったファントーム実験の範囲内では6°ごとで十分であった。今後, 動態画像等における一つの指針になると思われた。