RADIOISOTOPES
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ポリエチレングリコール法によるガストリンのラジオイムノアッセイ
飯沼 一茂池田 勲夫高井 優柳川 佳信倉田 邦夫
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1982 年 31 巻 7 号 p. 350-356

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抄録

ガストリンに対するモル比が100倍になるクロラミンT量を用い, 比放射能が22.2~25.9GBq (600~700mCi) /mg (約0.5ヨード原子/ガストリン1分子) になるように125I標識を行った結果, 免疫活性の高い125Iヨウ化ガストリンが得られた。そして, 本125Iヨウ化ガストリンを用いてポリエチレングリコール (PEG) 法によるガストリンのラジオイムノアッセイ法 (RIA) を確立した結果, 本法によるintra-およびinterassayのおのおのの変動係数は3.6~7.6%および5.7~10.4%であった。2種の濃度の添加回収率はおのおの104±11.9%および105±9.7%であった。従来法と比較したところ, 両者の測定値はよく一致し, その相関係数はγ=0.973であった。また, 本法で用いた抗体はガストリン (1-17) の12位のチロシン基および15位のメチオニン基を強く認識していた。

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